脳卒中の後遺症によって、手や脚に麻痺が麻痺することがあるように、舌や喉などが麻痺することもあります。
舌や喉が麻痺すると、食べ物や飲み物をうまく飲み込むことが難しくなります。
この症状を「嚥下障害」といいます。
この嚥下障害があると、誤嚥を引き起こす可能性があります。
本来、口から食べ物が入ると、気管を塞ぎ、食べ物が入らないようにしています。
しかし、舌や喉に麻痺があると、気管を塞ぐ働きをしている喉頭蓋がうまく機能しないために、気管に入ることがあります。
口の中には細菌が存在しており、嚥下障害によって細菌がついた食べ物が気管から肺へ運ばれてしまうと、細菌が肺に感染して「誤嚥性肺炎」を引き起こす危険性があります。
一般的な肺炎と誤嚥性肺炎を比べると、誤嚥性肺炎の方が重症化しやすいです。
そして、命に関わる場合もあります。
脳卒中の後遺症として、嚥下障害があるときは、医師が経過を見て、食べ物が食べられるのかどうか判断します。
食べることができると判断されたときは、調理する方法、食事する方法を工夫して誤嚥ないように注意しなければなりません。
誤嚥が起こるリスクが高く、口から食べることが困難な場合は、お腹に孔を開けて胃へ直接栄養補給する「胃ろう」という方法が検討されます。